体のどこかをぶつけたときに、腫れて赤くなり熱を持って痛みが出ます。このようにからだに有害な刺激が加わったときにからだを守ろうとして反応が起こります。これを炎症反応といいます。
- 血管が広がり血流を増やそうとします。→赤くなります(発赤)
- 血管から水分がまわりに漏れ出します。→はれます(腫脹)
- 体を守る細胞が集まって協働作業をします。その作業中に熱を出したり痛みを出す物質を放出します。→熱が出たり、痛みが出ます。(発熱、疼痛)
からだを外敵から守ったり壊れた部分を直そうとする反応ですが、反応が強すぎると痛みや発熱、腫れがひどくなりすぎかえって状態を悪くする場合があります。
急性の痛みは炎症反応のせいで生じる場合がほとんどです。そこに異常があるよというシグナルの役目もありますが異常があることがわかったあとは痛みはちいさいほうがいいのです。痛みを落ち着かせるためには炎症を落ち着かせる必要があります。
炎症をしずめるためには、
- 冷やす
- 消炎鎮痛薬を使う
- 炎症の原因になっている物質を取り除く、洗い流す
腰痛や足の痛み・肩の痛みも目には見えませんが炎症が起こっているために痛みが出ている場合が多いのでまずは炎症をしずめる治療をします。慢性的になると違う要因の痛みに変化していくのでそれに見合った治療をしていきます。