幸福と長生き

このごろ、幸せな人が長生きをするという話があります。人生を楽しんでいる人の方が病気になりにくいという研究をしている人もいます。

誰もが「自分を取り巻く環境」によって「幸福かどうか」が左右されると思いがちです。よその人が幸せそうに見えることけっこうありますよね。たとえば経済的に恵まれている人、容姿のいい美男美女、幸せそうな家庭、過ごしやすい職場にいる人など、よそから見ればきっと幸福度が高いであろうと思われる人々はいます。

そのような人たちとそうでない人たちを比べた研究があります。1日のうち不機嫌と感じる時間を調べたものです。その結果は端から見て幸福そうに見える人たちとそうでない人たちの間で不機嫌さを感じる時間にほとんど差はありませんでした。つまり幸福感を感じるかどうかには環境の影響は少ないということでした。

ということは幸福を感じるかどうかは本人の考え方によることが大きいということで、すべての価値はそのものにあるのではなくそれを受け止める私たちの脳がつくっているのです。同じものを見てもいいと思う人といいと思えない人がいます。青い鳥はすぐそばにいるのですね。

長生きするしない自体は幸福とは関係ありませんが、日々幸福を感じられる暮らし方をすることが健康長寿につながります。