帯状疱疹のお話

帯状疱疹は「つづらご」とも呼ばれます。

皮膚にぶつぶつが出て、その付近がすごく痛みます。刺すような、じくじく、びりびりというような痛みです。人によっては火箸を押し付けられるような痛みという方もいます。

頭のてっぺんから足の先までどこにでも出ますが、右か左の片側にしか出ません。また、体のあちこちに出るということもありません。必ず皮膚に分布している神経の走行に沿ってぶつぶつが出ます。胸やおなかに出ると背中側から前側にかけて帯状に発疹が出ますので帯状疱疹といわれるのです。おでこやおしりに出ますと帯状にはなりません。

原因は、小さい頃にかかった水ぼうそうのウイルスのせいです。ウイルスが神経の根っこに潜んでいて大人になってから何かのきっかけで再び活動するためにその神経を傷つけて神経痛を起こし、ひふにはぶつぶつ、水ぶくれを生じさせます。

ぶつぶつは1か月から2か月できれいになりますからあまり問題ではありません。問題なのは神経痛です。神経そのものから出る痛みなのでとても激しい痛みです。ご飯も食べられなくなったり夜寝ることもできなくなったりするほどひどい人もいます。さらに数か月以上長引く場合が間々あります。

帯状疱疹になったらなるべく早く痛みの治療をしないと、体を壊してしまう可能性や神経痛が残ってしまう可能性が高くなります。

それを防ぐために

「刺すような強い痛みが急に出てきた、さらに皮膚にぶつぶつが出た」

ときは、できるだけ早く当院での治療をお受けください。

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