ビタミンCはとても重要な栄養素

大航海時代に長い船旅の中で新鮮な食物をとれず体中から出血する病気(壊血病)にかかる船乗りがたくさんいました。その原因の研究から、ビタミンCが発見されました。
ビタミンCは体内でつくることができないので食物からとるしかありません。

ビタミンCの重要な働き

①コラーゲンをつくるのにとても大切です。コラーゲンは体内のタンパク質の30%を占めていて体中のいろいろな構造を強くしなやかにつくるのに必要な物質です。
②ハリのある皮膚をつくります
③血管を丈夫にします。(血管がもろくなるのを予防)
④靱帯や骨を丈夫にします。(骨粗鬆症予防)
⑤細胞を老化させる過酸化物を分解します。(抗酸化作用)
⑥しみそばかすの原因となるメラニンがつくられるのを抑制します。(美白効果)
⑦精神の働きをよくします。(抗うつ作用)
⑧脳の働きを保つのに必要なカルニチンをつくるのに必要です。(記憶力改善)
➈アドレナリンをつくるのに必要です。(抗ストレス作用)
コレステロールを分解するのに必要です。(高脂血症予防・改善)
➉鉄分の吸収を促進します。(貧血改善作用)
免疫細胞の働きを高め、ウイルスを不活性化します。(風邪やインフルエンザなどの感染予防・軽減)
⑪ 目のレンズが酸化されるのを防ぐ作用が考えられています。(白内障の予防効果)
⑫糖尿病を改善する可能性があります。
⑬ビタミンCが不足しているラットと正常のラットを比較した実験でビタミンC不足は老化を早めることがわかりました。(抗老化作用)
⑭高濃度のビタミンCは直接に癌細胞を死滅させることがわかっています。抗がん作用を目的に超高濃度のビタミンCを点滴で投与する治療法が超高濃度ビタミンC点滴療法です。

ストレスの多い状況であったり病気になるとビタミンCはたくさん消費されて欠乏しやすくなります。そういう人は積極的にビタミンCをとりましょう。ではどのくらいとればいいかといいますと普通の人でも1日に1000mg~1500mg程度とるとよいといわれています。(石上昭人:ビタミンCの事典)

点滴療法に関してはこちらを参照してください