当院の治療法の特徴の一種として「神経ブロック」があります。「ブロック」というのは元の意味は「遮断する、止める」ですが、それがなぜ治療効果を現すのでしょう。
なぜ治療効果が高いのでしょうか?
痛みの元になるべく近いところへ薬を効かせることができるからです。効果を出すためには原因の診断を正しくしてそれに適切な方法を選ぶことが必要です。さらに薬液を浸透させることで発痛物質を洗い流したり癒着を改善するというような物理的な作用も治療効果を現します。
痛くないですか?
注射の治療はどれでも皮膚を刺すときの痛みが強いので、はじめに皮膚を最も細い針で痛み止めしますと、その後の処置はそれほど痛くなくできます。できる限り苦痛が少ない治療を心がけています。飛び上がるほど痛い治療は絶対しないように努力しています。
効果はどのくらい続きますか?
薬自体の作用は半日程度です。その後は薬の作用はなくなるのですが痛みが軽くなっていくのはなぜでしょう。それは痛みの原因の炎症がとれてくることや、痛みを伝える神経の働きが落ち着いてくるからです。いわば自然治癒力を後押しする作用です。体自体が痛みを出さない状態に変わってくることが本当の意味で治るということです。
何回までできますか?間隔はどのくらいで?
使用する薬剤を工夫し正しい方法で行なえば何回でも副作用なく行えます。通常は週に1回程度、3回から4回は行なう必要がある場合が多いです。症状の変化に応じて2週間から4週間くらいの間隔を開けてさらに継続する場合もあります。
よそでブロックをしましたが効果はありませんでした。
ブロックといってもたくさんの種類があります。使う薬の内容によっても効果が変わってきます。同じものでも技術の差があるかもしれません。痛みの原因が複数重なっている場合もあり複数の治療方法を組み合わせることで効果が出る場合もあります。