帯状疱疹(たいじょうほうしん、つづらご)になった人をまわりで見たことがある人は多いと思います。誰でもなる可能性があります。ほとんどの人が体の中に帯状疱疹の原因ウイルス(水ぼうそうウイルス)を持っているのです。
帯状疱疹の特徴
①皮膚に湿疹・水ぶくれが出る
②強い神経痛が出る
皮膚の湿疹は1か月前後でかなり落ち着くので不潔にしない限りあまり心配することはありません。問題なのはその神経痛です。正真正銘、神経そのものから出る痛みなので本当に痛いです。場合によっては痛くて夜も寝られなくなります。食事を取る気力がなくなり衰弱してしまう人もいます。さらにやっかいなのは神経痛が長引いてしまうことがあることです。抵抗力が弱いと神経痛が長引く恐れがあります。
神経痛にならない方法、神経痛を軽くする方法:
①予防接種を受けましょう
60歳を過ぎたら全員受けた方がいいと思います。ただし5年以内にかかった人は受ける必要はありません、まだ免疫が残っているからです。
予防接種の予防効果は10から15年程度は続きますので、15年くらい経ったらもう一度予防接種を受けましょう。もし100歳を超えたらもう一回受けてください。そうすれば120歳まで帯状疱疹になりません。当院で行なっていますのでお申し出ください。
②もし帯状疱疹になってしまったら
なるべく早く抗ウイルス薬を飲むことと、神経痛を和らげる治療を開始することです。痛みが強いときは内服薬では効果がほとんどないので注射の治療(神経ブロック)が必要になります。注射の治療は特殊な技術ですので、遠慮せずにご相談くださいね。