「としのせい」というフレーズをよく聞きます。とし=年齢は自分で(他人も)変えることはできません。つまり不可能ということをあらわしているようですね。としのせいと言われればもうあきらめるしかないかも。でもこれは現実から逃げるためのいいわけに使われている気がします。自分に対して言うこともあり、他人に対して言うこともあります。
●自分のことに関して言う場合
何かやるべきことやった方がいいことがあるのにできないのは仕方がないんだと自分や周りの人を納得させたいため
●他の人に向けて言う場合
「あなたが今の状態にあるのはとしのせい」と言えばもう変えることはできないという宣告です。でもそう言われた人は納得できるでしょうか?できませんよね。言った人はいいわけに成功したつもりでしょうが誰も納得できません。
いいわけとは自分の言うことや行動を正当化するための説明だそうです。正当化するということはもともとその言動が正当ではないっていうこと。ということでいいわけはしたくないですね。自分のことに関してならとしのせいにして未来を否定するのは自由ですが、よその人に対してとしのせいと言って前途有望な方々の明るい未来を否定しないようにしたいものです。
治療に関しても、としのせいにせず可能な限り解決策を探してより良い日常生活を送れるように目指すことが大切です。