金属が体内にたまるとからだに不具合が出るというお話

昭和時代以前は環境汚染に無頓着な時代がありました。公害のひどかった時代です。工場が流したカドミウムに汚染された食物や水を摂取してしまった人々が体中の痛みと運動障害を起こした「イタイイタイ病」(富山県)、また熊本では工場から出たメチル水銀に汚染された食物を食べた人々にしびれ・歩行障害・言語障害などの神経異常を生じた「水俣病」がありました。

このような明らかな汚染はほぼなくなっていると思いますが、知らず知らずのうちに汚染されたものを摂取している場合があります。汚染された環境で育った魚、鳥、農作物に含まれていたり、鉛の水道管から出る水道水や農薬、殺虫剤、塗料、電池などに含まれていたりします。

有害な重金属が体内にたまると以下のような症状が出るといわれています。

  • 水銀:    ふるえ、しびれ、不眠、疲労、頭痛、情緒不安定など
  • 鉛:       貧血、めまい、いらいら、痛み、頭痛など
  • ヒ素:    疲労、しびれ、胃腸障害など
  • カドミウム:       脱毛、貧血、骨折、疲労、神経過敏、腎障害など
  • ニッケル:           無気力、疲労、下痢、不眠、皮膚炎など

有害な重金属が体内に蓄積されているかどうか調べるには、尿から出てくる成分を調べる方法があります。体内に蓄積しているようであればそれを体外に排泄する作用のある薬品を使用します(解毒作用=デトックス)。 いろいろな苦痛の原因になっている場合があり治療することで改善する場合があります。

点滴療法に関してはこちらを参照してください