皮膚のアンチエイジング

お肌の老化は目につきやすいため肌は若々しくありたいですね。お歳を召すに従い皮膚は乾燥して薄くなります。長年紫外線にあたることで「光老化」が起こります。外見に現れる加齢現象は、しわ、しみ、たるみ、皮膚の色の変化などがあります。

皮膚は3層構造(表皮、真皮、皮下組織)

皮膚の表面は角層といい一般に「垢(あか)」とよんでいるものです。皮膚表面を強力に被覆し水分の保持や有害物の侵入を防いでくれます。必要以上に強くこすると皮膚バリアが破壊され皮膚の乾燥が起こり外界の刺激に負けやすくなります。汗や皮脂も保湿に重要です。清潔にすることは大切ですが汗や垢を完全に除こうとして強くこすると反対に皮膚を弱くししみしわなど老化を早めます。真皮にコラーゲン、弾性線維などの支持組織があります。ここが弱くなると皮膚が薄くなりしわ、たるみが出やすくなります。

皮膚の老化を予防するために

①皮膚の代謝に必要なビタミンC・Eを摂ること

②メラニンなど色素の増加をへらす薬剤を使用すること

③紫外線から皮膚を守ること、日焼け止めクリームを十分使うことが推奨されています。

④角質を壊さないように優しく洗うこと>皮膚の老化を防ぐことは「見た目のアンチエイジング」として効果を実感しやすいためアンチエイジング医療の中で重要と考えられています。

お肌に有用な薬剤にはどのようなものがありますか

  • グルタチオン:抗酸化作用、解毒作用、メラニン生成抑制作用により美白効果を現す
  • ビオチン:抗炎症作用、皮膚細胞を活性化、老廃物排泄促進
  • シーパラ:チアミン(VB1)、リボフラビン(VB2)、ピリドキシン(VB6)、ニコチン酸アミド(VB3)、パンテノール、アスコルビン酸(VC)
  • ビタミンB群:細胞呼吸とエネルギー代謝に不可欠

ビタミンC:抗酸化作用、コラーゲン生成、メラニン抑制、免疫力増強