原因は?
首にある背骨を頸椎(けいつい)といいます。7個の平たい筒状の骨が重なっています。それぞれの間にクッションがはさまっています。このクッションを椎間板といいます。これがつぶれて膨らんだり飛び出したりするとそのすぐ後ろに太い神経があるためにその神経に悪さをします。たいがいは左右のどちらかに痛みやしびれの症状が出ます。首に原因があるのですが痛みやしびれは少し離れた背中や腕から指の先の方に感じます。
治療方法は?
首から腕の方に行く神経が刺激されて炎症を起こして症状が出ているのでその炎症反応がなくなれば多くの症状は改善すると考えられます。軽症のものは内服薬で改善しますが、より重症な場合は神経ブロック治療が強く推奨されています。ブロック治療は炎症をしずめ神経の異常を改善させる作用があり治癒を早めてくれます。
当院で治療してよくなった一例を紹介します
53才の男性の方です。首と左腕の痛みと手のしびれが2週間前から出てきたので整骨院で治療を受けましたがなかなか改善しませんでした。首を後ろにそらすと痛みが背中と左腕に走ります。夜寝ているときも痛みが走りよく眠れませんでした。神経痛の内服薬を飲んでもらい神経ブロック治療を週に一回の間隔で3回行ないました。2回目からは痛みは軽くなりしびれの範囲が狭くなりました。3回の治療後には痛みはなくなり左の人差し指と親指の先にしびれが少し残っている状態に改善しました。その後は内服薬のみで様子を見て治療は終了となりました。